ホワイトニング

歯は最表面のエナメル質と、内部の象牙質で形成されています。
エナメル質は透明感がある白色をしていて、内側の象牙質は黄色みを帯びた色をしています。
ホワイトニングでは、エナメル質と象牙質の両方を白くするという2つの作用により歯全体の色を白くします。
ホワイトニング剤がエナメル質に作用すると、エナメル質の表面の状態を変化させ、光の透過性を弱めます。
光の透過性が弱くなることで、歯の内側の象牙質の色が透けにくくなり、歯がより白く見えます。
歯は加齢によってエナメル質が薄くなったり、内部の象牙質の色が濃くなったりすることから色の変色が見られますが、象牙質の色が透けにくい状態を作ることで、歯を白く見せることができます。
また、ホワイトニング剤は象牙質まで作用します。
象牙質には色素が存在するため、ホワイトニング剤によって色素を分解することで色素を透明な状態に変化させます。
ホワイトニングの効果はこれら2つの働きによって成り立っています。

クリーニングとホワイトニングにはそれぞれ次のような違いがあります。

クリーニング：本来の歯の白さに戻す方法
ホワイトニング：もともとの歯の白さ以上に白くする方法

ホワイトニングの効果をうたった歯磨き粉やサロンホワイトニングがありますが、それらの歯を白くする効果は主にクリーニングによるものです。
歯の表面に付着した沈着物を除去することで、本来の歯の白さに近づけることができます。
ただ、ホワイトニングの効果がないため、値段が安いことが特徴です。
本当のホワイトニング効果を得るためには、歯科医院でのホワイトニングが必要です。
ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素は、歯科医師しか扱うことができません。
美しい白い歯を手に入れるためには、専門的な知識に基づいたクリーニングとホワイトニングを受けることが重要です。

五月台アローラ歯科では歯科医院で行うオフィスホワイトニング、ご自宅で行うホームホワイトニング、どちらも行うデュアルホワイトニングの計3種類をご用意していますので、患者様のご要望に合わせたホワイトニング法をお選びいただけます。
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを同時に行うため、素早く効果が現れることが特徴です。
両方のホワイトニングを併用することで、単独で使用する場合と比べ、より白い歯を手に入れることが可能です。

ホワイトニングの効果を高めるためには、事前のクリーニングが大切です。
歯の黄ばみの原因には、歯そのものの色だけではなく歯の表面に付着した沈着物の影響もあります。
ホワイトニングは歯そのものの色を白くする効果があり、クリーニングは歯の表面に付いた沈着物を落とすことで歯を白くします。
ホワイトニング前にクリーニングを行うメリットは、沈着物による歯のくすみを取り除くことだけではありません。
きれいになった歯面はホワイトニング剤が染み込みやすくなり、より高いホワイトニング効果を引き出します。

避けてほしい食品

色戻りを避けるためには、ポリフェノールを含む着色しやすい食品は避けましょう。
例としてはワイン、チョコレート、コーヒー、紅茶などが挙げられます。
またポリフェノールを含む食品以外にも、色の濃い食品を避けることが大切です。
カレーやソースなどの食品も色がつきやすいといわれています。
そのほかに、フルーツや炭酸などの酸性飲料は歯の表面を溶かし、表面を粗造にしてしまうため、注意が必要です。
酸性食品と色素を多く含む食品を同時に摂取すると、着色を早めてしまうため注意しましょう。

うがい

外出先などでブラッシングができない場合は、うがいだけでも効果的があります。
また、飲食の最後にお水などを摂取し、お口の中に色素を残さない工夫が必要です。
色素は蓄積すると色が濃くなるため、日々の習慣で色素の蓄積を防ぎましょう。

禁煙

ホワイトニング中はたばこのヤニを吸着してしまいやすい状態です。
治療中の喫煙は控えることをおすすめします。
ホワイトニング終了後も色戻りの原因になることから、喫煙はなるべく控えるたほうがよいでしょう。